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私は弱みが差別化ポイント。6ヶ月で6000フォロワー獲得のしのださんに学ぶ、尖る場所の見つけ方
インタビュー

私は弱みが差別化ポイント。6ヶ月で6000フォロワー獲得のしのださんに学ぶ、尖る場所の見つけ方

Twitterを始めて、わずか4ヶ月で4000フォロワーを獲得。今(2018年5月現在)では、6000フォロワー以上を抱え、赤裸々につづられるブログでも注目される、フードシェアリングサービス『TABETE』新卒役員、しのださん。

つい数ヶ月前までは、Twitter自体もあまり好きではなかったというしのださんが、なぜ「発信」ということに興味を持ったのか、そしてどのようにして6000フォロワーまでもを獲得する発信力を身につけたのか。

今回は、しのださんが「発信者」になった経緯、その大きな影響力を持つ発信力はどのようにして生まれ、どのようにして培われるのかインタビューしてきました。

プロフィール

しのださん (@0815Sama)

幼少時に白血病になり、その厳しい食事制限や反動から「食」というテーマに強い興味を持ったしのださん。実名型グルメサービス『Retty』に新卒入社したが、わずか10ヶ月でフードシェアリングサービス『TABETE』の取締役 兼 COOに就任。

さらに、Twitterでは6000フォロワーを抱え、Twitter運用、生き方、働き方といったテーマでTwitter、ブログ『どん底から這い上がるブログ』を運営しています。

SNSを武器にした「発信力」の魅力との出会い

日比:フォロワー数が少ないところから、4ヶ月で4000フォロワーを獲得するのはすごいです。そもそもなぜ「発信」に興味を持ったのでしょうか。

しのださん (以下、敬称略):じつは、もともと「発信」には興味がありませんでした。さらにいえば、Twitterに対するイメージは単なる身内間の情報共有プラットフォームで、オワコンだとも思っていました。そんな私が、興味を持ったきっかけは、新卒で入社したRettyの上司の一言です。新卒入社した同期が10人ほどいてほかの人には突出する箇所があったのですが、自分には差別化できるポイントがなく、ずっと悩んでいたんです。

そんなわたしに上司が薦めたのが、るってぃさんの記事。記事を読んだ衝撃は今でも覚えています。SNSはポートフォリオにもなるし、自分の発信のハブにもなる。これからは発信力が重要になると気づきました。

日比るってぃさんがきっかけだったんですね!

しのだ:そうです。実際に発信を始めると、自分が試したことに対してインプレッション数やエンゲージメント数など数字として見える結果がすぐに返ってくるのが非常に楽しかったですね。私は承認欲求が高いので、フォロワーが増えることや、いいねをもらうことも快感でした。このようにTwitterが自分の性質にどはまりしたのも、今の「発信」の原点にあると思っています。

弱者には弱者なりの戦い方がある。弱みと失敗の抽象度をあげることで共感を掴む

日比:しのださんはTwitterやブログで発信する際、赤裸々に自分の過去などを語っています。なぜでしょうか?

しのだ自分の弱みや過去の経験、それこそが価値だと考えているからです。というのも、自分は過去の経験から自分自身を社会的に圧倒的弱者だと思い続けてきました。そんな思いを持ちながら社会人になり、誰よりもその思いに向き合ってきた。それこそが発信をするときの差別化ポイントになると思ったんです。

私は、幼少期に白血病になり、2年間入院生活をしました。学校に戻った時にはすでにコミュニティができていて、いじめも受けました。そんな経験から、集団に溶け込むことに苦手意識を持っています。

この過去は、聞く限り非常にネガティブですよね。でも、裏を返せば多くの人が経験できるものではない。こういった誰にもない経験を差別化ポイントとしつつ、その経験を通して皆が困っている事象とつなげて伝えられることがあると思ったんです。

日比:みんなが困っている事象とつなげるとは?

しのだ:例えば、ブログで書いた白血病で2年間入院していて暇な時間をどう過ごしたかという記事は、学生さんが暇な時間をどう過ごすかにもリンクできるだろうなと考えながら書いています。最終的には自分の体験を一般的な価値としてどう伝えるかを意識しながら発信しているんです。

自分が体験したことをそのまま伝えても、人は基本的に他人に興味がないので、共感されることは少ない。ただ、その抽象度をあげることで、より多くの人に当てはめることができて読んだ人が自分ごと化できる。なので、自分の弱みと失敗の抽象度をあげて、自分だけの角度で伝えていくことに集中しています。そうすることでより多くの人に理解され、共感されるコンテンツが作れます。

フォロワーは、そういった共感の積み重ねで増えていくので、そのフォロワーに価値あるコンテンツを発信していくようにします。誰に対して、どのようなメリットがあるのか、とにかくそこを意識しながら、失敗と弱みという原体験をもとに日々コンテンツを発信しています。

日比:どんなメッセージを伝えたいと思って発信をしているのですか?

しのだ機会損失をして欲しくない、というメッセージです。私自身は、病気という外的な要因で機会を失いました。でも、気づけないことで機会を失っている人がたくさんいる。それがものすごくもったいないと感じていて、発信を通して機会損失を減らしていきたいという想いがありますね。

「数字をださないと伝えられない言葉もある。」発信の先に待つ変化

日比:発信を続け、フォロワーが増えていくことで、どのような変化があったんでしょうか?

しのだ:変わらないことは、とにかく「楽しい」ということです。自分の主張、自分の仮説を発信することで、誰かの心にそれが響くのが数字で可視化されるのが、すごく楽しい。

変化として感じているのは、いいねの数やフォロワーが数字として増えることによるフォロワーの方の反応です。やっぱり人は、数字として可視化されている実績を、信用の判断材料にします。以前投稿した全く同じツイートでも、多くのフォロワーを持った今では反応が結構違ったりするので、数字をださないと伝えられない価値もあるんだな、と思っています。

驚いたのは、自分が思っていた以上にまわりに影響を与えていること。ネット上での私の虚像ができていて、信仰や崇めるといった宗教的なものを感じることもあります。所属している会社も明示しているので、極力炎上しないように発信の内容には気をつけるようになりましたね。

日比:自身が影響力を持つことで、会社へのメリットはありましたか?

しのだ:いい影響めちゃめちゃありますね。愛社精神がある人は、みなさん個人でどんどん発信していったほうが良いです。採用のための社内インタビュー記事を公開しても、あまり見られない。というのも、それって会社によって作られている印象もありますし、リアル感がないんですよ。

たとえば、TABETEで働いてみたいと思う方は、社内の人をネットで調べます。そこで私のブログやTwitterにたどり着いて、リアルな部分、なかの人の本当の声を見にいってから応募してくる方も多い。それこそ、Twitter経由でもダイレクトメッセージで連絡がきたり。まだリリースしたばかりのプロダクトでも、こうして優秀で想いの強い方から応募が頂けるのもSNSが起因していると思います。

先日も、優秀なエンジニアさんがサービス、そして私の考えに共感してTwitterで連絡をくれました。発信することのメリットは採用、そして自身のポートフォリオにもなる。個人がオウンドメディアのように発信していくのは今後さらに重要になってくると思いますね。

自分の弱みを伝えることで多くの人の力になる。発信者としての思い

日比:ご自身の体験を発信するとなると、発信し続けるのが大変になる気もします。発信するコンテンツはどのように見つけているのでしょうか。

しのだ:発信のネタは常に探しています。探しているというよりかは、日々の失敗をためることでネタになっているので、失敗と弱みがある限りネタは無限大です。

ただ、文字だけで伝えられる情報には限界があるなとは感じています。たとえば、熱量などは文字だけでは伝えきれないんですよね。そこに関してはYouTubeやボイスメディア「Voicy(ボイシー)」といった、ノンバーバルな発信の仕方もでてきているので、今後はそういった形での発信にも挑戦していきたいです。

日比:さまざまなSNSやメディアの形がでてくるなか、これから発信していく人に向けて伝えたいことはなんでしょうか?

しのだ:そうですね、自分の尖っている部分を見つけてほしいです。見つけるというよりかは、20年くらい生きている人はすでに尖っている部分はあるんですよね。

今まで生きてきたなかで、朝なにを食べるか、理系か文系かなど、数え切れないほど意思決定をしているので、それを洗い出して振り返ったり、分析してグルーピングすることで、絶対に尖った部分は見つかります。

まずは過去の棚卸しをして、そこを究極的に掘り下げる。尖った部分を見つけたうえで、とことん楽しいことをして生きてほしいです。

河村 健司
ライター
河村 健司

大学に2年間通い、休学してイギリス/マルタへ留学。留学後は大学を中退し、インドへ飛びインターンとして働く。帰国後はレッジへ入社し、現在はレッジが運営するAI特化型Webメディア『Ledge.ai』にてライター/エンジニアを務める。ジーズアカデミーのチューター、インフルエンサーラボのライターとしても活動。

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