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関西トップダンサーTOMOに聞く、リアルが大事なパフォーマーだからこそのSNSとの向き合いかた

関西トップダンサーTOMOに聞く、リアルが大事なパフォーマーだからこそのSNSとの向き合いかた

「SNSでフォローしてくださっている人でも、生のダンスを観た時にすごい!と思われることを大事にしている。」と語るのは、3000人を超えるInstagramフォロワーを抱える、関西トップダンサーのTOMOさん。

幼少期よりクラッシックバレエを始め、小学校からはストリートダンスやJazzダンスと、ダンス一色の人生を歩んできたTOMOさんがSNSでの発信を始めたのは、2014年。周りよりも遅いスタートでした。

そこから今では、SNSを通じて海外アーティストとのコラボを実現したり、Instagramストーリーのみで参加者を募集してワークショップを開催したりと、オンラインとオフラインを融合させたさまざまな活動を積極的に行い、注目を集めています。

挑戦を続けるTOMOさんに、SNSを中心に置かない軸を持ちながら、なぜ発信を続け、それがどんなことにつながったのか、そのルーツを伺いました。

Interview/ インフルエンサーラボ編集長 日比(@solshka)

プロフィール

TOMOさん (@tomodabadu)

関西に拠点を置くダンサー。幼少期からクラシックバレエ、ストリートダンスを始め、小学生の頃には、テレビ番組「ASAYAN」にて浜崎あゆみのバックアップダンサーオーディションを通過、2016年には、日本最大のストリートダンスのコンテストである「ジャパンダンスディライト」のファイナリストに選出。

現在は、大阪と神戸でダンススタジオの講師・振付師としてのオフラインの活動はもちろん、SNSを通して自身のダンス動画や写真を積極的に発信し、Instagramのフォロワーは3000人超え。最近では、アーティストとダンスをコラボさせた活動を行い注目を浴びている。

発信して自分をプロデュースしないと、誰も見てくれない

日比:さっそくですが、Instagramを始めた経緯をお聞きしたいです。

TOMOさん (以下、敬称略):今はInstagram、Facebook、YouTubeなど、いくつかのSNSを使っていますが、SNSを始めたきっかけは、単純に友人とのコミュニケーション手段としてFacebookに登録したのが最初です。

19、20歳の時にニューヨークにダンス修行に行っていて、帰国した後に現地の友達とどうコンタクトを取ればいいのかなと思って。そこで、当時アメリカで流行りだしていたFacebookを使い始め、Instagramは2014年に始めました。

日比:Facebookはアメリカで流行りだした当初から始めていたとはいえ、コミュニケーション手段として活用されていたんですね。となると、ダンス活動については、たった数年前まではオフラインの活動のみだったのでしょうか?

TOMO:そうですね。ダンスの世界では、この大会・コンテストで優勝するとすごいよねという基準があるので、自分もそこは通らないとと思い活動してきました。勝つことを目指してただひたすら練習に励む生活をしていましたね。大会で結果を出すことで、いろんな人が声をかけてくれて。オフラインのみでつながりを増やしていました。 

ただ、「ジャパンダンスディライト」での優勝を目指して数年間ダンスをしてきて、ファイナリストになったとき、もちろん仕事もいただいて達成感もあったんですけど、想像していたよりも大きな変化がなかったんですよね。

その時に、やっぱり「自分のことは自分でアピールしないと誰も見てくれない」と気づいたんです。ひたすらダンススキルを極めることに専念するだけじゃなくて、今までしてこなかった“発信”をして、自分をプロデュースしていかないと見える世界を変えられない、このままではまずいなと。 

日比:それでInstagramで発信を始めたんですか?

TOMO:そうですね。Facebookは色々な人と繋がっていたので、投稿の内容にも徐々に気を使うようになってきていたんですよね。

その点、Instagramは友人が多いので気軽でした。Instagramを始めた時から、他の人も見ているという意識を強く持ってダンス動画をアップしていました。でも、ダンスディライト以降は誰かに届けるということを強く意識するようになりましたね。

SNSがオフラインの限界を超えた出会いの幅を拡張してくれる

日比:積極的に発信することで、オフラインでは得られなかった変化はありましたか?

TOMO:世界中の全く顔も名前も知らない人が自分の投稿にいいねやコメント、ダイレクトメッセージをくれる。日本からこんなに離れた人も見てくれているんだと、シンプルに感動しますし、励みになる、というのはいつも思います。

日比:TOMOさんはオフラインでワークショップなども開催してますが、それもInstagram経由でしょうか?

TOMO:今年は、一つの挑戦として、Instagramのストーリーで東京でのワークショップの参加者を募りました。実験的にストーリーに投稿しただけで、すぐに10人くらいから連絡をもらって。想定していないような反応だったのでその日に開催を決定しました。関西での活動が多いので、東京にこんなに多くのフォロワーの方がいて、実際に参加表明をしてくれたのは、私にとって大きな出来事でした。

世界中の人が投稿された画像をいいねしたり、動画を見てくれるのはもちろんすごいことなんですけど、実際に時間とお金をかけて足を運んでくれる人がいる。それはまた一歩すごいですよね。 

当日は、25名の参加者が集まり、大盛況に終わりました。

日比:SNSで発信することで、圧倒的に出会える人の幅が広がる、ということでしょうか?

TOMO:間違いなく広がります。今年の初めには、オランダのDJでありレコードプロデューサーであるグレゴールさん(@gregorsalto)からInstagramのダイレクトメッセージをいただき、彼のミュージックビデオに自分だけダンサーという形で参加させてもらいました。

それが自分にとっては、ダンサーとしてすごく意味のあることができたと思っていて、非常に嬉しい挑戦でしたし、海外のミュージシャンとの初コラボ作品として大きなステップを踏めたなと感じています。

また、10月にイギリスに行った時は、Instagramでつながった現地のダンサーさんにロンドンのダンスシーンを紹介してもらいました。

SNSだけの人にはなりたくない、リアルで観た時にヤバいと思われたい

日比:今では毎週欠かさずに発信していると思うんですが、発信するにあたって気をつけている点はありますか?

TOMO:発信方法を気をつけているというより、リアルを大事にしていますね。SNSだけの人にはなりたくないと思っていて。実際に目の前で私のダンスを観た時に、ヤバいと思われたい。そう思ってもらわないと意味がないし、リアルで直接伝わるダンスの魅力を持ち続けたいと思っています。

日比:SNSはあくまでリアルのダンスの良さを広げるツール、ということですね。

TOMO:そうです。絶対に自分がやらないといけない練習は、どんなに辛くても明日も明後日もやる。その上でSNSの力を借りて、いろいろ人に出会い、新しい活動をしていきたいです。

日比:TOMOさんは現在、ダンススクールも運営されてますが、若手にSNSの良さと注意点を伝えるとしたら、何を伝えますか?

TOMO:私は、SNSで映えるダンスと、生で観た時に映えるダンスは100%違うと思っています。ショーケースやコンテストでの振り付けと、Instagramに投稿する振り付けは絶対に違う。

見栄えとかを意識できる人は、どうやったら自分がSNS上で映えるかをすぐキャッチできると思うんですよ。でも実際に踊った時に、そのダンスがカッコいいとは直結しない、ということを覚えておいてほしいです。 

SNSはただの手助けでしかないよ、という点ですね。

シェアすることで輪を広げ、新しい景色を見つける

日比:今後、発信を通して、どんなことをしていきたいですか?

TOMO:ダンサーに限らず、有名じゃなくてもめちゃめちゃ才能ある人って世界にたくさんいるじゃないですか。そういう人たちと、SNSを通してもっともっとコラボしていきたいです。 

こんな服作る人がいるとか、こんな歌を歌う人がいるとか、こんなサックスがカッコいい人がいるとか、世界にはすごい人がたくさんいて、私はそんな人たちと踊りたいです。単純にそんな人たちと踊っている瞬間って、幸せなんですよ。それをまたSNSでシェアして、輪を広げていきたい。

例えば、11月には私が大好きな音楽を作るZIN君(@zin_soul)とコラボしました。彼の音楽は私のダンスを好きな人の心にも響くと思う。このコラボをきっかけに彼の認知が少しでも広がったら嬉しいんです。

 

そのためにも、私が先に影響力を付けて、私がメディアとなって才能のある人を紹介し知ってもらうきっかけを提供する、そんなことをしていきたいですね。

日比:ダンスを要素の一つとして、SNSだからこそできることをやっていく、ということですね。

TOMO:ふわっとですが、来年はもっと大きいことも仕掛けていきたいです。ダンスを続けていくのはもちろんなんですが、自分のダンスを使ってみえる景色がまだまだたくさんあるんじゃないかなと思っていて。

景色はスキルや人によりさまざまだと思うので、SNSも活用して、一つひとつ着実に景色を広げていきたいです。

河村 健司
ライター
河村 健司

AI特化型webメディア Ledge.ai(レッジエーアイ)副編集長。お酒と遊びの留学を終え帰国後に大学中退。その後PC持ってインドにふらっと4ヶ月ほど。後にレッジにジョインし、兼ライター/エンジニアも。副業はインフルエンサーラボのライター、ジーズアカデミーチューター