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ライブ配信と広告で、インフルエンサーマーケティングの未来を作る
インタビュー

ライブ配信と広告で、インフルエンサーマーケティングの未来を作る

 インフルエンサーマーケティングが白熱し、さまざまな分野に特化した会社が増えてきている近年。それぞれ得意とする分野がありますが、株式会社ZOOOGでは、動画配信、ライブ配信に強みをもつ会社です。

社員全員が動画配信経験があり、配信者側の気持ちも、視聴者側の気持ちも理解し、深い提案ができる強みをもつ同社。インフルエンサー、そして動画配信の未来を見据える同社にサービスの全容と、インフルエンサーマーケティングの未来を伺いました。

プロフィール

手塚千里氏:株式会社ZOOOG代表取締役社長CEO兼CMO

小見健太郎氏:同社 ソーシャル事業部 部長

コミュニティ化したインフルエンサーを活用

大久保:まずは、事業をはじめた経緯と、御社の特徴をお伺いできますでしょうか?

手塚氏 (以下、敬称略):我々はTwitterやInstagramを中心としたインフルエンサーマーケティングの事業を展開しており、ツイキャスや配信系を得意とするインフルエンサーのコミュニティをもつ強みがあります。元々私自身が5年ほど前からツイキャスをやっており、その当時に知り合いだった方々をつないでコミュニティ化し、インフルエンサーマーケティングのサービスを展開しているという形です。

当時から、ツイキャス主はファンのアクティブ率が高いことから、プロモツイートをしたいという相談を受けることはありました。私自身がツイキャスをやっていたため、市場動向やファンのリアクションはわかっていたので、ニーズに合わせたご提案ができたという背景もあります。

実は、昨年までは音声版Twitterのようなサービスをやっており、事業的にはそちらへ注力していたのですが、あまり振るわず最終的にはクローズしました。すると、ちょうどサービスをクローズしようとしていた頃、インフルエンサーマーケティングが一気に台頭してきた。そこで、それまではサブでやってきていたインフルエンサーを活用したビジネスを主軸に展開していこうとピボットし、いまに至ります。

インフルエンサーとの深い関係性が強み

大久保:現在はTwitterからInstagramまで展開されているとのことですが、インフルエンサーの方はどのようにリクルーティングされていらっしゃるのでしょうか?

手塚:もっとも多いのは、ツイキャス時代のネットワークから繋がった方々です。このインフルエンサーとの関係性は当社の強みにもなっています。

インフルエンサーマーケティングではアサインする演者がハンドリングできないという問題がよく起こります。「ちゃんとやってくれない」「予定通りに来てくれない」「連絡が取れない」など。まだまだ玉石混淆な部分もあるためどうしてもハンドリングに苦労しがちです。我々の場合元々の関係性があるので、そのラインは必ず握ってからお話をできる。直接的な距離が近いんです。

大久保:それは強いですね。登録ベースよりも圧倒的な関係性がある。

手塚:そういった最低限のラインから、ちゃんと結果へつなげるという意味でも、この関係性は生きてきます。クライアントとの間にどういった目標数値があって、Twitter、Instagramがどれくらいのエンゲージメント率である必要があるかなどについて、演者との付き合いの長さを生かした動きをしやすい

そうはいっても、インフルエンサーからも信頼をしてもらえるよう積み重ねが大事です。ちゃんと入金するといった話から、案件的に苦労しそうなものはやらないとか。たとえば、クライアントから「このハッシュタグ10個全部つけて、こうしてください。この向きはダメで……」みたいに彼らの世界観に合わせるのが大変なもの。もちろんステマもNGです。

インフルエンサーのフォロワーまでカバーする深い理解

大久保:現在いらっしゃるインフルエンサーの強みや特徴はどういったところになるのでしょうか?

手塚:ちゃんとファンからのエンゲージメントを取れる人が多い点だと思います。といいますのも、我々自身がある程度感覚的ではあるもののインフルエンサーのフォロワー層がどういった人かを把握しているからです。

過去のフォロワーとのコミュニケーションもかなり見ていますし、それぞれへの投稿にコメントがつきやすいか否かも把握しています。これは他社では正直きついと思います。リソースもかかりますし。我々は半分趣味でやっていたので、楽しんでやれている。

大久保:フォロワーまで把握しているからこそ提案できるものの具体例があればお伺いできますか?

手塚:わかりやすい例ですと、最近男性インフルエンサーを使う企業が増えてきています。といいますのも、これまで女性にリーチしたい場合は女性のインフルエンサーがメインだったのですが、蓋を開けてみるとかわいい子のフォロワーはほとんど男といった問題があったんです。そこで逆にイケメンをフォローするのは女性だよねというところから、男性をアサインすることになった。コメントを見ると、ほぼ女子というのがわかるんです。

Twitterが顕著なのですが、マイクロインフルエンサーの場合ちゃんとコメントを返すんですよね。そこには「こう書いたら、こう返ってくるかも。そしたらLINEのID知れるかも…」みたいな心の声が聞こえる駆け引きっぽいコメントもある。でもそういう距離感でやれるのは一種の強みですし、より女性が白熱する企画をつくれると思うんです。

大久保:逆に、御社からインフルエンサーに対してサポートしている部分はあったりするのでしょうか?

手塚:サポートというほどではないのですが、キャリアを考える上でさまざまな媒体での展開を勧めることはよくあります。配信系の人って、ツイキャスやっている人はツイキャスだけ、ニコニコ動画をやっている人はニコニコだけみたいな人が多い。ただその媒体で獲得できるファンの数は限られるので、他媒体でも展開してネット上での影響力を高めていった方がいいと勧めています。

インフルエンサーはマルチプラットフォームで戦うべし

大久保:それは御社に所属されていらっしゃるインフルエンサーだけに限らずの話でしょうか。それとも御社の案件ではとくにということでしょうか?

手塚:インフルエンサー皆さんですね。すでにインフルエンサーとして働いている方ももちろんですが、これからインフルエンサーになりたい方も、いろいろな手段を試した方がいい。とりあえず、全部やってもいいと思います。

当たり前ですが、フォロワーが最初から何万人もいるインフルエンサーはいません。みなさん徐々に増やしてきた。動画配信は当初とても大変だと思うので、配信内容も楽しんでやれることをやった方がいいと思います。閲覧がゼロで、一時間ひとりごとのような配信をすることもありますが、その先に何かしらの成果が出てくる。SHOWROOMのように、有名じゃない子でも毎日地道に頑張れば、ファンが少しずつ増えて行くんです。

大久保:ちなみに、ライブ配信を始めるならどのプラットフォームがよいのでしょうか。

手塚:SHOWROOMかツイキャスですね。プラットフォームごとに居る人が異なるのですが、ツイキャスはジャンルに偏りがないので割とフラットに多くの人にアクセスできますSHOWROOMは芸能に関する仕事を目指す方には努力が成果として出やすいのでやりがいもあります。また、両方ともTwitterと組み合わせやすいので、配信をしていないタイミングでのフォロワー作りともつなげられるメリットもあります。

ライブ広告が未来を作る

大久保:最後に、事業として今後挑戦したいことをお聞かせください。

手塚:我々はツイキャスからの流れもあるように、そもそもライブストリーミングが好きで、インフルエンサーが好きだという想いが根底にあります。その上で、時代がインフルエンサーにお金を出そうと変わってきている。この流れをより加速させるために、単純な投稿としてのインフルエンサーマーケティングだけでなく、より広告費を使っていただける広告の枠組み作りをしていこうと考えています。

それは配信者側の都合ではなく、ユーザーが好む広告で、効果が出せるものでないといけない。具体的には動画配信で冒頭の15秒に広告、アドネットワークを入れるもの。この広告に今から見ようとする配信者が出演していれば、ファン嬉しいですよね。たとえば私がコーラCMやってうまいって言った後に、生放送で出てきてコーラ飲んでいたらいいなと思うんです。

大久保:ライブ広告ということですね。

手塚ライブ広告は必ずくると思うんです。ただ日本市場は小さいので、後々は東南アジアへ向かっていかなければいけません。インフルエンサーをそこまで進出させられれば、市場はかなり大きくなっていく。我々はこういった仕組みをいずれは一般解放したいと思っていて、多くの人がインフルエンサーになれる世界を作れるだろうと思っているんです。それはフォロワーが多くなくてもいい。

たとえば同時に2,000人の閲覧者がいる人と、2人しか閲覧者がいない人を比べたとき、2人だとダメというわけではありません。そこでコーラのCMをしたとき、2人の方は間違いなく2人とも買うんですよ。そこにライブストリーミングの価値があると思いますね。

ライター
大久保亮佑

インフルエンサーラボ創刊編集長。企業向けのSNSマーケティング情報発信メディア、ソーシャルメディアラボ( https://gaiax-socialmedialab.jp/ )の編集長も務める。

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