今や国内アクティブユーザー数が4,000万を超えたTwitter。インパクトのある写真や、自作のイラスト、ためになるアイディアなど、日々たくさんのオリジナリティあふれるコンテンツが投稿され、まとめ記事などでもツイートが引用されているのを頻繁に見かけます。そこで気をつけたいのが、「無断転載」。誰かの投稿を、勝手に自分のSNSアカウントに投稿したりしていませんか?もしくは、自分のオリジナルのコンテンツがどこかで勝手に使われていたら、あなたはどうしますか?
今回は、そんな無断転載のルールと対応方法についてご紹介します。
Twitterの無断転載とは?どこからがNG?
無断転載ってなに?
無断転載とは、他人が作ったコンテンツを無断で別の場所で利用することです。各種SNSやブログ、Webサイトなども無断転載の対象になります。今回は、おもにTwitterでの無断転載についてご紹介します。
Twitterの無断転載のタイプとNGライン
Twitterで無断転載というと、大きく2つのパターンがあります。
他人の投稿した画像やツイートを自分のアカウントで勝手に投稿したり、プロフィールアイコンなどに使う
例えば、誰かが投稿していた写真をダウンロードしたりスクショをとって保存し、それを自分のTwitterアカウントで投稿することは完全にNGです。たとえ、投稿文章を変えていてもダメです。もし投稿した場合は、著作権法違反となり、場合によっては訴訟や損害賠償に発展する可能性もあります。
パクツイもダメ
また、画像だけでなく、他人のツイート内容(文章)を自分のアカウントでつぶやく「パクツイ」行為も無断転載となります。ただし、「お腹すいた」といったような一般的な内容ならパクツイにはなりません。こういった一般的な内容には独自性がなく、個人の思想もないため創作物にはあたらず、著作権侵害とはならないと考えられます。
Twitterの埋め込み機能を使って、サイトなどに他人のツイートを載せる
もう一つのパターンはTwitterの埋め込み機能を使い、サイトやブログ上でツイートを表示するやり方です。
以下は埋め込み機能を使って表示させています。こういった引用方法は、ブログやサイトなどでもよく見かけますよね。
総フォロワー数260万!柴犬まる( @marutaro2000 )を支える飼い主小野さんのインタビュー記事を公開!
— インフルエンサーラボ (@Influencer_Lab) 2017年10月19日
/ 9割の案件は断る。インスタで有名な柴犬まるアカウントにみる、ブランドを守ることの大切さhttps://t.co/8U3FWlr80C
では、このような埋め込み機能での引用は問題ないのでしょうか。結論は、問題ないと考えてよいでしょう。なぜなら埋め込み機能はTwitterが提供しているもので、埋め込み機能を使った引用はTwitterのルール上問題ないとされているためです。
※Twitterの規約(https://twitter.com/tos?lang=ja#updateintlContent)内に、「コンテンツの複製、修正〜(省略)は、当社が提供するインターフェースおよび手順を使用しなければならない」とかいており、この埋め込み機能は、Twitterが提供するインターフェースと捉えられます。
ルール上問題なくても注意される可能性あり
ただし、ルール上は問題ないとされていても、自分の創作物が無断転載されることを好ましく思わない人もいます。例えば、プロフィールに「無断転載禁止」などとわざわざ書いている場合は、2の埋め込み機能を使った引用の仕方であっても、注意をされたり削除を要請されたりする可能性もあります。
無断転載禁止と書くこと自体に法的な拘束力はないので、そのまま使い続けることもできなくはないですが、言われたら削除する、もしくは許可を取って掲載した方が、トラブルを回避できるでしょう。
Twitterで無断転載をしない、されないための対処法
無断転載をしないための注意点
個人利用にとどめる
SNSやサイト上で気に入った画像を個人的にスマホなどに保存するのは法律上問題はありません。ただ、それを不特定多数の人の目に触れる可能性がある場所で利用すると複製権、公衆送信権などに違反することになります。
著作者に許可を取ろう
もしどうしても使用したければ、「イメージ画像としてサイトに載せていいですか」など、著作者に許可を取りましょう。またそのコンテンツを使う際は、誰が作ったものなのかがわかるようにしておきましょう。
無断転載をされないため注意点
無断添削を防ぐためには、画像やイラストなら、画像内に自分の著作物であることを示すマークやサインを入れることをオススメします。さらに、無断転載をしてほしくないという意思をプロフィールに明記しましょう。埋め込みによって引用されるのも嫌な場合、「埋め込み機能を使った引用もやめてください」などと記載し、許可を取ればOKということならば、「◯日くらいで返信するのでDMかリプでご相談ください」などと書くようにしましょう。
無断転載をされたときの対処法
もし無断転載された場合は、Twitterに著作権侵害を申し立てることで、該当のツイートや画像を削除してもらうことができます。
無断転載の申し立てのやり方
1.https://support.twitter.com/forms/dmcaにアクセスしTwitterにログイン
2.「著作権と連絡先情報」のフォームが出てくるので、自分で申請する場合は「私は著作権者です」を選び、氏名やメールアドレス、住所などの連絡先を記入します。会社名など該当するものがない場合は「なし」としておきましょう。
3.「著作権を侵害している素材のプラットフォームについて」という項目がでてくるので、「Twitter」なら「Twitter」を選択し、その著作物についての詳細やリンク(任意)を記入します。
4.著作権を侵害している素材について、Twitter上のどこで発生しているかを選びます。ツイート内の場合は、該当のURLを入力し、何がどう侵害されているのかを記入します。
5.ほかに報告することがない場合は「いいえ」を選び、申請にあたってのステートメントにチェックを入れてください。
6.表示されている英語の文章を指示通り、そのまま下の空欄に記入します。基本はコピペでOKです。最後に送信ボタンを押して完了です。
※ちなみに、英語の意味は、「この申請の情報が正確であること、また偽証した場合は、偽証罪によって罰せられるという条件のもと、著作権所有者に代わって行動する権限を有しています」といったことが書いてあります。
申請の注意点
申請自体は簡単にできますが、Twitterが日本語での完全なサポートを提供していないため、Twitterからの回答が英語になる場合があります。
また、Twitterが著作権を侵害している相手に連絡をする際に、申請時に記入した自分の連絡先の情報も一緒に相手に通知されてしまうので注意しましょう。中には、名前はハンドルネームで住所は「日本」のみで申請して通ったという方もいらっしゃるので、すべて細かい情報を書ききららなくても申請は可能と考えられます。
まとめ
Twitterを日々利用している人にとって、無断転載は身近なトラブルのひとつともいえます。バレないと思って気軽な気持ちで無断転載をしてしまったことが、後々大変なことになる可能性も否定できません。迷った時は、著作権者に許可をとるのはもちろん、なるべく自分が撮った画像やフリー素材を使うなどして、余計なトラブルを回避しましょう。
自作のイラストや写真を投稿している方は、埋め込み機能を使った転載であれば、そこまで神経質にならなくても大丈夫だと思いますが、気になる方はサインやマークを入れるなど工夫をするようにしましょう。マナーを守って気持ち良く使っていきたいですね!
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