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プロブロガーに聞く!ほんまちゃん流、自分スタイルの作り方
インタビュー

プロブロガーに聞く!ほんまちゃん流、自分スタイルの作り方

今ではインフルエンサーというと発信力が強いインスタグラマーのイメージが強くなりつつありますが、実は元祖インフルエンサーはブロガーの方々。

今回は2004年に自分のメディアを立ち上げて、まさに元祖インフルエンサーとして活躍されてきた本間さんにインタビューしてきました!

プロフィール

元ウェブディレクター。2004年から仕事の傍でブログを始める。ライフスタイルブログとして同世代の女性向けコンテンツを幅広く発信。同じくブロガーの双子のお姉さんと共にプロブロガーとして活躍中。
ブログ:Hommania
インスタ:@twinsnozomi
ツイッター:@hommania

ブログが日本に入って来てすぐ使い始めた

日比:最初にブログを立ち上げたきっかけはなんだったのでしょうか?

本間氏 (以下、敬称略):もともとベンチャー企業で、デザイナーとプログラマーの間を取り持つWebディレクションをしていました。仕事の隙間時間を使って、デザインやプログラムを勉強し始めたのがブログを始めたきっかけですね。アメリカからブログが日本に入ってき始めた2004年頃、自分のレンタルサーバーとドメインをとって、運用を始めました。コンテンツありきというわけでなく、システムを検証するために始めたので、ブロガーとしては変わった経歴だと思います。

日比:当時は何をブログに書いていていたんですか?

本間:その時にハマっていたものを日記のように、自分の身近な人に読んでもらうくらいの感覚で書いていました。いつのまにか人気になっていて。2006年頃まだブロガープロモーションはあまりなかったのですが、企業から商品提供をしてもらうこともありました。

時代に柔軟に対応しつつ、本当に興味あることに注目

日比:本間さんはどのジャンルのブロガーなのでしょうか?

本間:今はライフスタイルですね。ビューティー、ファッション、旅、グルメ、それを全部網羅しているので、言ってしまえばなんでもありです(笑)。年齢と興味によって変えてきました。最初は自分の中で美容ネタがブームだったので、美容ブロガー。ファッションのパーティーに呼ばれるようになったら、ファッションブロガーになっていました。

依頼が来てやってみて、自分に合っているかどうかで広げてきた感じですね。それで今はトラベルと写真を中心にしています。

日比:ジャンルを広げながらとおしゃっていましたが、今はターゲット、読まれている方たちはどの層が多いですか。

本間:ファッションやビューティーのジャンルは、やはり同世代の30代が多いですね。一方で、トラベルのジャンルは記事のコンテンツとしての寿命が長いので、私が記事を出した時は興味なくても、検索で辿りつく方もいらっしゃって、より幅広い年代の方に見ていただいています。

ほんま流ソーシャルメディア活用術

日比:SNSはどのように使い分けているのでしょうか?

本間:SNSに投稿しているコンテンツは一緒です。それぞれに合わせたものを本当は投稿して運用したいのですが、その余裕がないというのが正直なところです。

コンテンツを置くところは、メインがブログ、サブでインスタグラム、自分の知人に向けてFacebookというように使い分けています。TwitterはFacebookと同期させて使っていますね。

日比:ブログとインスタグラムの使い分けはどのようにされているのでしょうか?

本間:ベストショットをインスタグラムでオンタイムにアップしていく。そして、ベストショットを含めた他の写真をブログに載せるという感じです。

旅のときは、インスタグラムもなるべくたくさん投稿をしたいのですが、1本あげたら3時間以上あけるというルールを決めています。そうすると、いい写真を撮れてもすぐにアップできない状況になるので、ブログではインスタグラムに投稿できなかった写真もあげる。

流行は理解しつつも、取捨選択して独自性を保つのが重要

日比:新しい流行などについて意識していることはありますか?

本間:ノウハウが広がって、似たような人がたくさん出てきたら、その人たちの価値が小さくなるのではと思っています。もちろん、今こういうのが流行っているとか、こういう風なやり方がいいとか、ルールやセオリーは他の方の投稿を見て研究しています。その中で独自性を出すのが重要です。

日比:実際に最近面白いなと思ったものや最近取り入れたものはありますか? 

本間:写真の加工方法ですね。どんなソフトやアプリを使って、どんな風にやっているかとか。

日比:独自性というと、例えばどんなものがあるのでしょうか?

本間:今であれば『ほんまちゃん撮り』という自撮りにハマっています。カメラを地面に置いて遠隔操作でシャッターを押すという自撮りの方法です。

自分をアップでは写したくないけれど、ただの景色だと簡単に同じ写真が撮れてしまう。そこに遠くから写した自分を入れることで、写真自体を真似されることが難しくなるんです。

写真としても、人がいた方が注目をあげることができますし、雰囲気が伝わるので、二度三度美味しい。周りの友だちのブロガーで真似してくださっている人も結構いますね。

ブログは予習復習を徹底、そして現地を歩いて情報を仕入れる

日比:トラベルの記事は準備がやはり大変なのでしょうか?

本間:そうですね、旅前後で予習復習はしっかりしています。行く場所のURLや住所をまとめたものを旅先でチェック。戻ってきたら新しい情報ないかリサーチをして・・・とするので、結構手間がかかっています。

日比:メディアの運営と変わらないですね。

本間:そうかもしれないです。だからこそ、広告代理店といいお付き合いができているので、ブロガーというかライターに近いスタイルが合っていると思っています。

日比:トラベルの記事に関して気を付けていることはありますか?

本間:必ず現地を歩くことです。ネット上では見つからない「いいもの」が現地にはたくさんあるんですよね。現地を歩いていて、人がたくさん並んでいる人気のレストランだったら、絶対入ってみる。ネットに出ていないとうことはつまり誰も書いていないということなので、自分の記事にしかない読者にとって有益な情報になります。

写真は加工せずに明るさのみ。だからこそ構図勝負

日比:写真はどのくらい撮影するんですか?

本間:例えば、一泊二日くらいで旅行に行くと1500〜2000 枚くらい。選ぶだけでもとても手間がかかっています。

日比:加工の仕方は?

本間フィルターは使いません。明るさを少し調整するくらいです。だからこそ構図がとても大事なので、「ほんまちゃん撮り」が生まれました。

海外インフルエンサーからも情報収集

日比:情報発信について、情報交換をすることはありますか?

本間:自分のジャンルがトラベルなので、海外取材が多くて、海外のブロガー、インスタグラマーと交流があります。どんな機材で、どんな風に撮っているか、どんな風に投稿しているか、などを勉強させてもらっていますね。 

日比:海外のインスタグラマーと日本の大きな違いはなんでしょうか?

本間:日本はスマホで写真を撮る人が多いと思うのですが、海外の人気ブロガーはみんないい一眼、レンズ、ドローンを持っていて、プロと変わらない気概を持っているのが大きな違いです。

日比:流行に海外と日本でタイムラグはありますか?

本間全世界に同時に流行が来ているように感じます。意外だったのは、アジア圏の香港、フィリピンといった英語使う国のインフルエンサーってとてもオシャレでキャッチアップが早いんですよ。

案件を受ける・受けないの判断基準をはっきりさせておく

日比:企業からの案件はどのように受け取っていますか?

本間:ファッション、ビューティーは以前からそのコネクションがあるので、自分に合いそうな話があると、連絡をいただいたり、発表会に呼んでいただいたりしています。

日比:受けないジャンルはありますか?

本間:案件自体で検討しますが、基本的に受けないものはないですね。例えばバンジージャンプやマラソンは嫌ですが、自分がやってみたいと思えることだったら、受けています

日比:案件の取捨選択はどのようにされていますか?

本間招待なのか、報酬ありなのか、あとはスケジュールによって調整しています。基本的には先に来たオファーを受けるようにしていますね。今はジャンルがトラベルなので、チケットや宿を手配すると手間も経費もかかるため、途中でやめると先方に迷惑がかかってしまいますし。

日比:案件は何社くらいから受け取っているんですか?

本間3〜4社くらいですね。ブロガー派遣専門の小さい代理店の会社を通してお仕事をいただくようにしています。

日比:独占契約はしていないんですね。

本間:そうですね。大きな代理店もいろんな会社に案件を振るので、ブロガーやインフルエンサーを独占契約していたら、そこの会社に来なかった話は受けられなくなってしまう。それはもったいないなと。

日比:どういう代理店が付き合いやすいですか? 

本間:代理店も、信頼関係が大事だと思っています。代理店というか、担当者ですね。はじめについた担当者のやり方、仕事が雑だったり、「ん?」って思うと距離を置いています。でも、担当者が変わったらちょっと用心はしつつ、もう一回受けてみるということはあります。

仕事のやり方、癖、ルールをわかっているかどうか、いざという時に対応してくれるかどうかが、信頼関係があればお互いにわかるので。そういう人となりがわかっている方が、向こうも案件を渡しやすいし、こっちも受けやすいと思います。

日比:直接企業とやりとりするよりも案件を受け取りやすいのでしょうか。

本間:直接やりとりをすると精神的ダメージも大きいし、間に人が入ることでスムーズに行くことが多いです。交渉して先方とやりとりして、と自分で調整すると手間がかかりますし、時間が取られてしまうとかけられる案件数が少なくなってしまうので。5回に1回か、10回に1回くらい直接来て、やりたいと思う案件は自分で直接交渉したりはします。代理店に間に入って交通整備をしてもらったほうが長く続けられると思います。

リアルな場での発信と動画制作に挑戦中

日比:今後どういうジャンル、案件を受けたいですか?

本間:最近はトークショーを受け始めていて、リアルな場で今まで自分がしてきた経験を伝えたいと思っています。トラベルの案件ってとても細かいテクニックがあって、予約の仕方から、予習復習の情報の集め方とか。それを発表するような場があったらやってみたいですね。

日比:今後、挑戦したいことがあれば教えてください。

本間動画制作に挑戦中です。前からやりたいと思っていたのですが、どうしても自分が思うようなクオリティの動画が撮れなくて。ようやう、動画用のカメラを買ったので、これを機会にチャレンジしていこうと思っています。

インフルエンサーマーケ市場のルールづくりをしたい

本間:また、多くの人がインフルエンサー市場で何十年も生き続けられるように、ルールのようなものを作って、専業で食べていける人を増やしたいですね。私は、月に4-5本の案件をいただいていますが、単価も数も人によると思うので、専業でやろうとなると覚悟がいる世界です。

インスタグラマーは成功している人が出てきているので、ブロガーの仕事がインスタグラマーに奪われているのではないかと言われていますが、私はそもそも奪い合うものではないと思っています。

どんな形であれ、個人にお金が入って、生活ができる社会の仕組みはあったほうがいい。今はプレーヤーが少なすぎます。ですが、専業で生活ができる人がどんどん出てこないと市場が成り立たないので、誰でもいいから、どんな形でもいいから応援しています。

日比朝子
ライター
日比朝子

インフルエンサーラボ副編集長 兼 コミュニティマネージャー / 個人が自分の強みを発揮して、輝ける社会にする!もっと個性豊かな人たちが発信力を持つことで、社会は面白くなると思う。インフルエンサーラボでは、インタビューを通して、インフルエンサーの魅力を伝えていきます。

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