
“インスタ映えするスポットで写真を撮りたいけど、場所が分からない……。”そんな悩みをもっている方も多いのではないでしょうか?
そんな悩みを解決するのが、10月にリリースされた「GENIC WALL」です。こちらのアプリでは、フォトジェニックな壁やオブジェなどのスポットを簡単に探すことができます。今回はこちらのサービスを運営している、株式会社 Green rompの大澤さまにお話しをお伺いしました。
プロフィール
株式会社Green romp GENIC WALL ディレクター 大澤 直人氏
インフルエンサーの悩みから生まれたサービス
大久保:サービスの開発背景を教えてください。
大澤氏(以下、敬称略):もともと弊社はPR事業と漫画事業をしており、次の柱となる事業を作ろうとしていました。PR事業ではSNS、特にインスタ市場の成長性を肌で感じていたので、インスタ関連の市場で自社サービスの検討をしていました。そんな時にPR事業で繋がりのあったインフルエンサーの方に、困っている事や欲しいサービスをヒアリングしたところ、
“オシャレなところで写真を撮りたいけど場所が分からない” という悩みがあることがわかりました。インスタ映えスポットといっても、飲食店やテーマパークなどは住所化されていますが、壁や風景のように住所化されていないスポットはどこにあるか分からないのです。この悩みを解決するためにGENIC WALLの開発に着手しました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000004375.html
大久保:住所化されていない壁などのスポットはどうやって登録したのでしょうか?
大澤:最初はインフルエンサーの方に声をかけてオススメのスポットをヒアリングしたり、インスタで#壁 や#インスタ映え と検索して少しずつリスト化したりしていきました。また、休日を利用して1日ただひたすら都心部を歩きまわって、スポットを探したりもしていました(笑)
そして、ある程度リストアップできたタイミングでモデルさんにご協力いただき撮影を行う、という繰り返しでしたね。
大久保:調査から進めるのは大変ですね……。
大澤:そうですね、ただ最近だとユーザーさんがGENIC WALLの公式インスタグラムアカウントをタグ付けして、インスタ映えスポットの写真を投稿してくれるので、定番のスポットから、見つけづらかった地方のスポット、海外のスポットなどがたくさん集まってきているんです。また、GENIC WALLが推奨しているハッシュタグ“#カベジョ”(オシャレな壁と一緒に撮る女子)を付けて投稿してくれるユーザーさんも増えてきました。(※12月2日現在、#カベジョは6,000件を超える投稿数)
タグ付けしてくれたユーザーさんの写真を使わせていただく際は、加工前の素材をいただいてGENIC WALLの世界観に合うように加工し、投稿しています。
1枚1枚のクオリティも確かに大事なのですが、それ以上にGENIC WALLの公式インスタグラムアカウントのプロフィールを見たときに表示される9枚の写真、スクロールして表示される全体の写真に”統一感”がでるようにこだわっています。
広がる “#カベジョ” コミュニティ
大久保:ユーザーさんからスポットがあがってくる仕組みはすごいですね。これは計算されていたのでしょうか?
大澤:公式インスタグラムアカウントで #カベジョ を付けての投稿を促しているので、ある程度は期待していましたが、予想を超える反響でした。最近では、一ハッシュタグである #カベジョ が一つのコミュニティのように機能しており、#カベジョ の投稿からユーザー同士で連絡を取り合い、一緒に #カベジョ 用の写真を撮りに行くというお声もいただきました。
そのような声もあるので、ゆくゆくは#カベジョ Meetup を開催できたらと考えています。公式アカウントのフォロワー数も順調に伸びてきているので、アカウントの運用は今後も力を入れてきたいですね。
旅行者からの反響は大きい。訪日外国人からの多言語化の要望も。
大久保:サービスをリリースしてみて、ユーザーの反応はいかがでしたでしょうか?
大澤:リリース後、多くの企業様やユーザーさんからご連絡いただき、想像以上に反応は良かったです。特に旅行で東京に来る方は、あまり土地勘がないのでスポットの場所が簡単に分かって嬉しいです!というようなお声をいただいています。
大久保:たしかに旅行者の方のニーズはありそうですね。
大澤:そうですね。地方から東京に旅行に来た方の中には、1日中GENIC WALLに掲載されているスポットを巡って撮影し、インスタにアップするための写真を撮りためている方もいます。そういった方はスポットごとに服装を変えて撮影し、同じ服装の投稿が連続にならないようにしているみたいです。
大久保:スポットごとに服装を変えるとはすごいですね……!
大澤:それだけこだわりがあるんだと思います。最近では、海外の方から「英語版のアプリを作って欲しい!」とコメントもいただいたりしているので、インバウンド対策にも力を入れていきたいと考えています。海外の方にも、まだまだ日本にはオシャレな場所や観光スポットがあるという事を伝えていきたいです。
大澤さんが選ぶ、都内のオススメスポットベスト3
大久保:撮影にも行かれることがあるということですが、そんな大澤さんのオススメスポットを教えてください!
大澤:はい、まずは外苑前にあるブラジル大使館の前です。こちらはまだあまり知られていないので穴場スポットです。
大澤:次は代官山のウォールアートです。こちらもかなり大胆なウォールアートですが、住宅街にあるので普段は目につきにくい場所にあります。
大澤:最後は上野近くの入谷にある錦鯉のウォールアートです。下町にもこういったインスタ映えする壁があるので、是非行っていただきたいですね。
今後のサービス展開
大久保:最後に今後の展望を教えてください。
大澤:このサービスをリリースして改めて分かったことは、たかが壁でもインスタ映えするスポットには誘導力があるということです。ポケモンGOが特定の地域でしかゲットできないポケモンを登場させ地方に集客したように、観光局や地方自治体とタイアップして今まで注目されていなかったスポットを盛り上げることもやっていきたいと思います。すでに、とある国内の自治体や、海外の観光局とのお取り組みも決まっていたりするので、今後が楽しみですね。
大久保:いままでフィーチャーされてこなかった場所が旅行先で回るスポットになり得るということは地方としてもすごく嬉しいですね。これからも楽しみにしています!
インフルエンサーラボ創刊編集長。企業向けのSNSマーケティング情報発信メディア、ソーシャルメディアラボ( https://gaiax-socialmedialab.jp/ )の編集長も務める。
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