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「スポーツ選手」だけじゃない!ランナーが語るSNSを通した多様な自分の伝え方
インタビュー

「スポーツ選手」だけじゃない!ランナーが語るSNSを通した多様な自分の伝え方

一見つながりにくいSNSとスポーツ業界。そんな中、SNSを活用することでおしゃれにスポーツを楽しみ、ランナーだけではない魅力を素敵に発信している福内櫻子さんにインタビューをしてきました。

プロフィール

福内櫻子さん
1993年8月30日、福岡県出身。高校時代は800mで3年連続インターハイに出場。大東文化大学に進学し、関東インカレで10000m、5000mの2冠、5000mでは3連覇を達成。全日本女子駅伝準優勝、全日本代表、世界大会も出場も経験。現在はランニングのインストラクター、アドバイザーとして活躍中。


https://www.instagram.com/fukuuchi.sakurako/

おしゃれで速い選手になるための努力をし続けた学生時代

日比:今までの陸上経験を教えていただけますか?

福内:高校生までは400m、800mがメインでした。高校3年間は800mとマイル(4x400mリレー)を走っていたのですが、限界を感じて冬の駅伝に切り替えたんです。出身の福岡では、毎年区間賞を総なめする学校があったのですが、私だけ2区で区間賞をとれて。それをきっかけに距離を伸ばそうと決心しました。

そこから大東文化大学に進学し、長距離5000m、1万、ハーフマラソンまで走るようになりました。関東インカレで10000mは2連覇、5000mは3連覇を取りました。

もともと10km以上の長距離は苦手意識があったのですが、監督の後押しもあって距離を伸ばしていき、大学4年の春にユニバーシアードというハーフマラソンの世界大会にも出場しました。

日比:当時からファッションへのこだわりがあったんですか?

福内:学生時代からおしゃれをすることが好きでした。ただ、おしゃれをしたらスポーツに対して真剣に取り組んでいないと思われるんじゃないかという怖さを当時は感じていました。なので、前面に押し出すのではなく、リボンなど細かいところで自分らしいスタイルを作っていました

大学では、可愛くておしゃれで速い選手になりたいと思って、おしゃれな格好を追求しました。もちろん、それで練習の手を抜いていた訳ではないので、速く走れるように人一倍努力もしていました。

そしたら、見た目を綺麗にすることによって、メディアも注目してくれるし、ファンも増えたんです。また、それを見た女の子に「櫻子さんみたいに綺麗なランナーになりたい」って言ってもらえたこともあって。そういった形で人に影響を与えることができたのもすごくうれしかったですね。

日比:大学を卒業したあとは?

福内:卒業してからはスポーツメーカーに就職しました。スポーツの世界にファッショナブルさ、ファッションの世界にスポーティッシュさを取り入れたいと思っていたので、メーカーでそれを叶えたいと思って。

今は日常でスポーツをやっているモデルさんが結構いますが、数年前はまだまだスポーツとファッションの融合がされていなかったんですよね。

しかし、やはり自ら発信していきたいと思ったので、フリーになって活動することに決めました。

私は、日本の女性スポーツ選手も海外の選手みたいに華やかになってほしいし、ファッションにしか興味がない人にもスポーツや、スポーティッシュなファッションの良さを伝えていきたいと思っています。

SNSをちゃんと運用することが仕事につながる

日比:SNSはどのように使い分けているのでしょうか?

福内:インスタグラムはおしゃれなもの、ツイッターとFacebookはイベントの告知と使い分けています。インスタグラムは世界観にこだわっているので、実はちょっと投稿するハードルが高い(笑)  少し手を抜くと、全体的に印象が変わってしまうので、かなり気をつけて投稿をしています。

日比:ひとりで運用されているんですか?

福内:知人に写真のセンスの良い方がいるので、アドバイスをしてもらったり撮ってもらったりしています。ブルーを増やしていくと綺麗、背景はシンプルなものがいいなどのアドバイスをもらってます。

基本的には自分のiPhoneで撮影することが多いですね。

日比:写真の加工方法などでこだわっていることがあれば教えてください。

福内:私は全体的に加工をブラウン系にしています。キャプションに関しては、前向きなことを書くこと、長々と書かないことを心がけています。

また、インスタグラムはストーリーの方がよく使いますね。気軽にあげられるところがいいなと思っています。

日比:本当に丁寧に運用されていますね。

福内:そうですね、SNSをちゃんと運用していたことでランナー以外のお仕事もいただけるようになったので、世界観は変えないようにしています。もともと、インスタではランニングインストラクターということを公開していなかったのですが、公開してからはインスタ経由でお話をいただくことも増えました。

日比:世界観に沿った写真はどのように撮影されているのでしょうか。

福内:そこが一番大変なところです。スポーツ選手は毎日練習があるので、おしゃれなレストランやカフェにも行けません。そうすると、載せたいと思う写真を集めるのが難しい。なので、私は海外で撮りためていることが多いです。

オンラインとオフラインでギャップを作ることを意識

日比:現在、メインでやられている活動はなんですか?

福内:ランニングイベントです。SNSではスポーティッシュさを出しすぎずにオシャレなイメージを発信して、イベントではスポーツのイメージを強くしてオンラインとオフラインの違いを作っています。

インスタグラムでは私服も見た目もオシャレで走ってなさそうな女の子だけど、実際走らせたらフォームがすごく綺麗でかっこいいって思ってもらいたい。

「ランナー」というイメージがどうしても強くついているので、そうじゃない自分ももっと知ってもらいたいと思っています。

日比:私も福内さんのスポーツ選手っぽくないアカウントが面白いと思っていました。

福内:この前講師としてイベントに出たときも、最後に、参加者の方から「陸上選手だったんですね、モデルさんだと思っていました」って言われて。本当に嬉しかったです。

これからは、陸上選手の方にも「あのファッションいいよね」って思ってもらえたらいいなとも思います。

メーカー、選手がSNSを活用することによって得られるメリット

日比:日本の選手でメーカーと契約している人もいますよね。

福内:もちろん、いらっしゃいます。私も選手時代に、NIKEと契約していました。日本人のスポーツ選手を起用してSNSで発信していくことは、スポーツメーカーにとっても、大きな可能性を秘めていると感じています。

スポーツがこれだけ日常化していて、2020年にはオリンピックも控えているこの時代において、スポーツ選手が来ているウェアやシューズは、なによりも説得力がある。また、試合会場で選手が活用しているウェアなどを知るよりも、SNSで知る確率の方が今の時代は断然多い

選手にとっても、SNSを活用することでファンが増えるとモチベーションにもつながります。そして、その選手が出場している陸上競技を詳しく知らない人や、見ていない人でも、SNSを通して知ってもらい応援してもらうきっかけになるかもしれない。

そうやって、広がっていく可能性を考えるとワクワクします。

幅を広げるためにモデルやタレントに挑戦していきたい

日比:今後の方向性を教えてください!

福内:今はランニングイベントの仕事が多いのですが、そういう仕事以外を増やしていきたいなと。土日はイベント、平日はタレントか、モデルという仕事の仕方にしたいなと考えています。

モデルとしては、アパレルブランドとのコラボなど。ランナーとしては、ファッション誌にランニング企画で出るのも是非挑戦したいと思います。

ランニングとファッションをつなぐ役割を担っていけると嬉しいです。

日比朝子
ライター
日比朝子

インフルエンサーラボ副編集長 兼 コミュニティマネージャー / 個人が自分の強みを発揮して、輝ける社会にする!もっと個性豊かな人たちが発信力を持つことで、社会は面白くなると思う。インフルエンサーラボでは、インタビューを通して、インフルエンサーの魅力を伝えていきます。

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